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FreeBSD 上で Mac のファイルとタイムマシンのバックアップサービスを構築する。

2022-01-19 20:52:19

サーバーOSはもちろん私の大好きなFreeBSDにすべきです。安定性、パフォーマンス、使いやすさの点で、すでに断片化しているlinuxを凌駕しています。

インストール作業はFreeBSDのportsコンパイル方式を採用しています。

netatalkのインストール

cd /usr/ports/net/netatalk/ && make WITHOUT_X11=yes config install clean
ファイルサーバはデスクトップ環境で動作させる必要はありませんので、X11を除いたコンパイルに特に注意してください。

etc/rc.conf を編集し、ブート時にファイルサービスが開始されるようにします。

netatalk_enable="YES"
afpd_enable="YES"
cnid_metad_enable="YES"

netatalkの共有設定 /usr/local/etc/AppleVolumes.default を編集する。
/home/share/apple "Time Machine" allow:kmd options:usedots,upriv,tm cnidscheme:dbd
Time Machineはバックアップスペースの名前です
/home/share/appleは、バックアップスペースへのパスです。
kmd システムユーザー名

netatalkを起動します。
/usr/local/etc/rc.d/netatalk スタート


Macのファインダーを開き、ショートカットキーcommand+kを押します。 
afp://[サーバーIP]です。


この時点で、ファイルサーバーに正常に接続でき、通常の読み取り、書き込み操作ができるようになっているはずです。ただし、サーバー・ディレクトリへのアクセス権には特に注意してください。

avahiのインストール

Mac Os が復元モードで netatalk を検索する(起動時に command + R ショートカットを押す)ためには、ファイルサーバも avahi サービスをインストールする必要があります。これは Apple の Bonjour と同じ Zeroconf 仕様のオープンソースの実装です。

avahiをportsとしてインストールするには、設定からavahi-libdnsを選択するだけです。
cd /usr/ports/net/avahi/ && make WITHOUT_X11=yes config install clean

etc/rc.confに追加します。
avahi_daemon_enable="YES"


avahi-daemonを起動します。
/usr/local/etc/rc.d/avahi-daemon スタート

タイムマシンを楽しもう

最初のバックアップには、マシンの性能やネットワーク環境によって決まる長い時間がかかり、一定時間ごとに自動的に増分バックアップが実行されます。

動作環境の説明

FreeBSD 9.1 
OS X Mountain Lion

次へ

PCでファイルサーバーを動かすのは、やはりかなり電力を消費するので、現状ではRaspberry PiのディスクIOにボトルネックがあり、パフォーマンスに問題があるかもしれないなど、今後、Raspberry Pi + FreeBSDを試してみる必要がありそうですね。

参考

http://mikuru.tw/wordpress/archives/1980